先日、ふと思い立って、
デパートの占いコーナーに足を運んでみました。
たまーに行くんですよ。悩みあるときとか。面白いんですよ~、占いコーナーって(笑)。
担当してくれた占い師のオバサマ、とってもいい人で、西洋占星術で占ってくれました。
が、「なるほど」と思う解説をしてくださる半面、いわゆる星座占いの固定観念に縛られているようなアドバイスが目立ち、「うーん・・・それはどうかな・・・」という部分もチラホラ。それだけで結論を出されるのは納得いかないなぁと内心思ってしまいました。
で、
「タロット占い」もやるって書いてあるから、やっぱり状況や気持ちを読むのはタロットカードでしょう!と思い、
「タロットもやっていただけますかっっ?!」って聞いたら、
「ん?いいけど、タロットやると料金上がっちゃうよ。いい?」とのこと。
「げ。別料金かよ」と内心思いつつ、「ま、いっか。今日はとことん占いに依存してしまえ!」とヤケ酒ならぬヤケ占い状態で、お願いしたのでした。
ところがオバサマ、タロットカードを切る手付きが、唖然とするほどおぼつかない(笑)。
ていうか、
カード全然切れてません。
しかも途中で手を止めて、
「あ、こっちのカードでやっちゃった。カード2種類あるのよ。どっちがいい?」と
絵柄の違うカードをおもむろに見せる。
私もつい
「えーとー・・・こっちがいいでーす♪」とオシャレ風な絵柄のカードを選択。
気を取り直して改めて占ってもらったものの、オバサマやっぱりカードを操る手が怪しい。
だ、大丈夫なのか、オバちゃん・・・。
ほとんどちゃんとシャッフルされないまま、カードがテーブルの上に集められ、一枚ずつ展開されていきます。
一抹の不安を隠しきれない私。
しかし、あんなにいい加減(?!)なシャッフルにも関わらず、何気にカードの意味するところは当たっている様子。びっくりだ。
オバサマ、ここでも非常にオーソドックスな読みを連発。そして、どうしても最初に西洋占星術で見立てたご自分の説のとおりに話を持って行きたいらしく、なんだか最後はやっぱり
「私はこうすべきだと思うわよ~」的「おっかさんの世話焼き人生相談」みたいな、無難で良識的なアドバイスを言い渡されちゃいました。(笑)
そりゃ、そういうふうに考えを切り替えて進んでいったほうが賢いのは私も分かってるんだけどねー。頭では分かってても実際には心と本能が言うこと聞かないのよねー。ってな感じで、せっかくお金払って占いしてもらったにも関わらず、自分の中ではそれとは反対の方向に心が固まりつつあるのだから、困ったもんです。なんのために占いに行ったんだか(笑)
昔、友人と飲んだ帰りに、駅前の暗がりに着物を着たおばあさんがボーッと立っていて、何事かとギョッとしたら
手相占いの方だったんです。
面白がって、友人とそれぞれ見てもらったんですが、おばあさん、手相占いなのに、
昭和何年生まれか聞いてくる。で、手相を見つつも口から出てくる言葉といえば、
「○○年生まれの人はこうこうこういう性格で・・・」。
同じ年に生まれた私と友人は、結局ほとんど同じ内容のことを言われておしまい。そしておばあさん、私たちのほうへ手を差し出して
「はい、一人3000円ね」・・・うーん。ぼったくられたような気がしないでもない・・・。
占いに行くと、ありがたいアドバイスをもらえるときもたくさんありますが、「おいおい、ちょっと待てーーー」という気分になることもしばしばです。だから、もう占いなんて行かない!と心に決めるんですが、なぜかほとぼりが冷めた頃、魔が差すように足を向けてしまう。まあ、数年おきなので、別にいいかなとも思うんですが(笑)。
依存しすぎない限り、これも一つの娯楽ですよね。特に「カウンセリング」というものがあまり一般的ではない日本では、第三者に悩みを打ち明けてアドバイスをもらうとなると、占いコーナーが手頃なのかもしれません。だってなんだかんだ言って面白いんだもん。
未経験の方、一回くらい試しに足を運んでみてください。ほんと、面白いから(笑)。