ドリュー・バリモア。過去のはちゃめちゃぶりがウソのように、今ではすっかりラブコメ必須のマシュマロガールとして地位を築いちゃってる女優。
彼女主演の
「25年目のキス」、見た気になっていて実は見てなかったんですよ。先日BSで放送されていたので、何気なく見たらあまりのベタな展開、少女漫画も真っ青なロマコメ状態にあんぐりしつつ、まんまと乗せられ最後は泣いてました(笑)。そんなヤツです、私。
ドリューが演じるのは、超ーーーダサい、マジメ一筋の25歳、恋愛未経験の
ジョジー。新聞社で働いているものの、まだ新聞記者にはなれていない半人前。
そんな彼女が、新聞社の社長の気まぐれ発言が元で、ハイスクールに潜入して現代の高校生の実態をレポートをする任務をになうことに。記者としての初仕事に張り切るジョジーだけど、実は彼女は高校時代にイジメをうけていて、それがトラウマに・・・。はたして25歳のジョジーは、無事に高校生に成りすまして、無事に新聞記事を仕上げることができるのか・・・?!
と、おおまかなストーリーはこんな感じ。なんせ筋金入りのダサダサ女のジョジー、気合いを入れまくってオシャレしてハイスクールに乗り込むものの、そのファッションセンスは見ていて辛くなるほど(笑)。行動もドン臭いし、あっという間に生徒たちの間で笑い者になる彼女。
でも優等生のクラスメイト(
リーリー・ソビエスキー)や、担任教師(
ミシェル・バルタン)は、ジョジー本来の知性を見抜き、親切にしてくれます。でもやっぱりアメリカのハイスクール、ルックスが良くてお金持ちのアイドルやその取り巻きたちは存在し、当然のように彼らはイジワルで、ジョジーはかつて高校時代にひどいイジメにあったことを否が応でも思い出してしまうんですね。
そんな彼女をヘルプするのが、弟の
ロブ(
デビッド・アークエット!23歳という設定。ありえません)。ロブまでがハイスクールに潜入し、ジョジーをフォローしてくれたおかげで、彼女は少しずつ級友たちに認められ、あーらびっくり学園の人気者に・・・!(そんなことあるわけないだろ!)
もうね、まんま少女漫画なんですよ。昔見たジョン・ヒューズの青春映画よりさらにベタな感じ。でもそのせいで、超脱力したまま気楽に見れて、ケラケラ笑えて、しかもラストはなんだか胸がいっぱいになってせつなく泣いちゃう。いやー、まさにラブコメだよ!(笑)
なんたって、ドリューの壊れっぷり(というかブスっぷり)がスゴイ!
そこまでやるか!というダサダサメイクにファッションに、目を覆いたくなる恥ずかしい行動の数々。途中まで、一体いつ可愛い子ちゃんドリューに変身してくれるのかと、ヒヤヒヤしていたくらいです。
←登校初日がコレですよ、コレ!(笑) でも、ここまで潔くやっちゃうドリューって、やっぱいいわー(笑)。特にラリッてステージの上でダンスしちゃうシーン。あのダンスは・・・・そこらの女優にはできません絶対。
学園のアイドル(
ジェレミー・ジョーダン!かなりアヤシイ)とイイ雰囲気になりそうでありながら、やっぱり実年齢で吊り合う担任教師と心が通じ合うジョジー。とりあえず、学校の先生でこんな優男ハンサムがいたら、女子生徒は大変ですね、おそらく。
そして、お約束のようにジョジーや優等生グループをイジめる美少女グループ。そのうちの一人が
ジェシカ・アルバなのがまたビックリ。まだあんまり売れてない頃ですかね?
あと、ジョジーの上司役が
ジョン・C・ライリーなのも、今見ればなかなかお得感ありかな?
↑ こんな担任、いかがですか?
違う自分に変身して殻を破ってみたつもりでも、結局は本当の正直な自分をさらけ出すことでしか人の心に訴えかけることはできない。それを身を持って知ったジョジーが、最後に自分の恥をすべてオープンにして、一世一代の賭けに出るところは、「ひえー、これまた少女漫画チックー!」と思いつつ、見ていて妙にドキドキしてしまいました。で、そんなジョジーをみんなが応援している姿がまた
「ああ、格好つけずに正直に生きる人を、人って愛するものなんだなぁ」と感じさせてくれます。
うーん。私も格好つけて自分を大きく見せようとしないで、素直にありのままに生きようっと!と、心に誓いながらホンワカ気分で涙したワタクシでした。
ハッピーになりたい時にオススメの一本!
プロムのシーンでのデビッド・アークエットのファッションにも注目よ♪