ワールドカップ終わりましたね。
イタリア優勝しましたね。
私は軽い気持ちで、お寿司を賭けてイタリアを応援していたので、やっぱり嬉しかったです。(っていうか、4年前も
アルゼンチンの次は
イタリアを応援、なぜかというとイケメンぞろいだから、という不純な動機。ごめんなさいね。だって
トッティ、やっぱかっこいいし。)
でもまあ、勝った負けたに関しては、人それぞれ応援しているチームが違うし、肩入れしている選手も違うし、ここで大騒ぎするのもどうかと思うので、やめときます。
どんなチームも一流選手たちのプレーで魅了してくれた1ヶ月だったわけで、多くは語らず素直に
「選手の皆さん、お疲れ様ー!」と心から言いたいところです。
ですけどね・・・・。
やっぱり
「頭突き」は衝撃的でしたよ。
頭突き。私、「頭突き」って動物がやるもんだと思ってたんですけど。
人間も頭突きってするんですね。
・・・・・うちで昔飼っていたデッカイ金魚が、仲間の金魚に頭突きして殺してましたけどね。あと牛とかも頭突きしません?
ようするに人間みたいに手足を上手に使うことができない動物が、戦うときにするのが「頭突き」なんだと思ってたんですけどね。まさかサッカーの試合で、ああいう場で、人間が人間に頭突きするとはねー。すごいインパクトですよ。
サッカー選手だから絶対手は使っちゃいけないと思ったのか、ヘディングのやりすぎで手より頭が先に出たのか知りませんが。
今日の帰りの電車の中でも、オジサンたちの読んでるスポーツ紙の見出しは
「頭突き」のオンパレードでしたよ。
「ラストダンスは頭突き」なんて見出しまであって、思わず「上手い!」と心で叫んでしまいました。今年の流行語大賞は「頭突き」かもね。
・・・って、おちゃらけはこのへんでやめにして、ちょっと真面目に書きます。
私は
ジダン選手については詳しく知らないし、寡黙な人でありながら突如キレる二面性があるということも、今回初めて記事で知りました。
ただ、この大会を最後に引退を決めていて、その華麗なプレーに世界中のファンが期待していたのは知っていたし、イタリアを応援しつつもジダンの有終の美を見たい気持ちは私にももちろんありました。
イタリアの兄ちゃんにどんな失礼なことを言われたのかは分からないし(出自についてだという噂ですが)、侮辱されたのならカッとなる気持ちもよく分かる。でもね・・・。
「頭突き」はダメよ。
頭突きってのは、人間が人間にやる行為じゃないでしょう。下手すると殴る蹴るよりタチが悪いと思う。プロレスとかではやるのかもしれないですけど、それとは明らかに違いますよね。(よくわかんないけど。プロレスファンの方、適当なこと言ってすみません)
とにかくそれくらい、「頭突き」って原始的で動物的で、野蛮な行為だと私は思います。しかもちょっと間抜けじゃないですか、頭突きって。
理由はどうあれ、ベテランの一流選手で、30を超えた分別のある大人が、相手の挑発に乗って「頭突き」を食らわす。それはやっぱり恥ずかしいことだと思います。ひどい言い方かもしれないけど。
ジダンの気持ちは分からないではないけど、やっぱり先に暴力行為に出た方が負けだと私は思うのです。そんな子供っぽい挑発に乗らないで、プレーで相手を負かせばいい。
ジダン選手は、あの一瞬で、自分自身の記念すべきラストを汚してしまっただけじゃなく、ファンの願いも壊してしまった。そういうきっかけを与えたイタリア側が悪いと見る向きもあるでしょうけど、それでも私はやっぱり「頭突き」という行為がすべてをぶち壊したことに変わりはないと思います。というよりも、ジダンほどの一流選手が、なぜそんな幼い行動に走ってしまったのかが理解できないのです。きっと、一番悲しい思いをしているのは、ジダン本人でしょうけれど。
こういう幕引きもあるんですね。すべて美しく感動的に終わるのがスポーツの大会だと思うのはキレイ事なのかもしれません。ほんの一瞬の出来事が、すべてを狂わせてしまうこともあるということを、今朝思いがけず目の当たりにした気分です。それだけ選手一人一人が命がけだったってことでしょうけど、やっぱりちょっと悲しいものがありますよね。
これは私個人が感じた気持ちなので、不快に思う方がいらっしゃったらごめんなさい。
次はもっと素直に喜び、心打たれる大会になることを祈ります。
何はともあれ、選手の皆さん、楽しませてくれてありがとー!(←すっかり、にわかサッカーファン。たぶん数日の命だけど。)