今から6、7年前だったと思うけれど、当時
某住宅メーカーの販売センターで働いていた私。
或る日、
「にっかつのセキ」さんと名乗る男性が、販売センターに電話をかけてきた。
「そちらのモデルハウスを、映画の撮影に使わせてもらえないかと思いまして。写真で見てキレイなお家がたくさんあったんで・・・。」
・・・
にっかつ?
にっかつロマンポルノ?!(古い)
・・・えええ!!ポルノ映画の撮影?そんな赤面しちゃうようなこと、無理よ無理!と、責任者に電話を代わってもらった。
責任者はしばらく電話で「セキさん」と話して、丁重にお断りしてから電話を切ってました。
あとでよくよく話を聞くと、映画は
ホラー映画で、
家の中は血みどろになるんだけど、撮影後はちゃんと掃除してキレイにしますから、とのこと。まあモデルハウスとは言え、立派な売り物、血みどろはやっぱりマズイですな。断られるわけです。
責任者によると、そのとき「セキさん」は電話口でやたらに
「中田監督の映画なんです!」と連呼していたそうな。
中田監督。
中田・・・秀夫?!
もしかして「リング」の中田監督ですか?!
結局真相は分からずじまいですが、もしあの中田監督だったなら、ぜひ撮影に使ってもらいたかったわーー。別に私ファンじゃないけど。
ホラー映画。私は基本的にホラー映画は見ない。まず映画館でお金を払って見ることもないし、テレビでもよほどのことがない限り見ない。なんでかって言うと、そりゃ
怖いからに決まってるっしょ!!
外国モノはまだいいのよ。ハリウッドホラーはどうもリアル感がないから、さして恐怖心も感じないし。だから
ハリウッド版「リング」ならテレビで見られた。
でもジャパニーズホラーは本当にダメ。CM見ただけで夜トイレ行けなくなっちゃうもん。
なので「怖い怖い」と話題になった
「呪怨」も全然見た事なかった。
しかーし、
清水崇監督がハリウッドリメイクした
「THE JUON」なら、見れちゃうかも!だって主役が外人だもん。外人が出てきた途端、非日常っぽくなるから平気じゃない?!
と、思って先日、WOWOWで放送されていたのを録画して鑑賞してみましたー。
・・・・怖いじゃないかーーー!!!
時々
レイア姫みたいに見える
サラ・ミシェル・ゲラーが交換留学生として日本に住んでいて、そこで体験する背筋も凍る恐怖という設定。
オリジナルの「呪怨」ファンの人達からは、このハリウッド版は結構酷評されてるみたいですね。
でも私みたいに普段ホラーを見ない人間には十分面白い、というかコワイ仕上がりになっていて、よくできてたと思うんだけど。そもそもホラー映画に、いろいろ理屈を求めても仕方ないと思うし、いいんだよ、とりあえず素人が普通に怖がれば!アメリカ人が怖がれば!
アメリカ版「リング」はちっとも怖くなかったけど、「THE JUON」は日本が舞台で、お化けはニポンジンだもん。
黒い髪の毛がザワザワザワ~、
壁に這う影がゾワゾワゾワ~、
ギギギギギ、というわけのわからない生理的恐怖を伴う効果音にブルブルブル~。もうそれだけで既にお腹いっぱい、ごっつあんでーす。
なんて言うんでしょうね。日本(アジア)の怖い映画って、肌を粟立たせるような生理的恐怖感をあおるのが上手いんですよね。
子供幽霊の
「としお」くん。普通にしてると可愛いのに、なんであんたは全身灰色になってるの。なんでそんなに目周り真っ黒なの。寝不足?
貞子ならぬ
「かやこ」さん。ビニール袋からもがき出ようとするそのお姿、
「西大后」で瓶につかってる女と同じくらいインパクトあって良い子のトラウマナンバー1に認定するわ。
そしてなんと言っても怖いのは、
アゴなし女。あれは私、指の隙間からしか見れませんでした。アゴなし血みどろで歩く、元カワイ子ちゃん。ひえええ。ああいう怖さってアジアよね~~。ゾゾゾォォォ。
石橋凌と
サラ・ミシェル・ゲラーの2ショットも興味深いけど、一時期売れっ子だった
ビル・プルマンが冒頭いきなり飛び降り自殺するのもたまげたわ。
でも見終わったあと、あれだけ不気味だった映像も案外ケロッと忘れちゃって、あとを引きずらないのも良かったです。
・・・・いや、わからんな。今夜寝るときうなされる可能性も・・・。ど、どうする・・・・。
記者会見での様子。オリジナルに出ていた
伊東美咲嬢。いったい身長何センチあるんでしょうか。この、ひとり身長差が一番怖い私でした。