この前、一回り以上年下の子と何故か少女漫画の話になりました。
で、「子供の頃、どんなマンガが流行ってた?」と聞いてみると、その子いわく「矢沢あいが流行ってました~~!」。
・・・・・矢沢あいって、今売れてる人ですよね。「NANA」とか描いてる人よね。(それくらい知ってらぁ)すごいな。子供時代に売れてた漫画家が、未だに売れてるっていう事実。それだけ彼女がまだ若いってことでもあり、矢沢あいという人が長く売れてるってことでもあり。私は読んだことないけどね。
マンガって、実際みんな大人になっても読んでるものなんでしょうか。
私は子供時代は「超」がつくほどの少女漫画大好きっ子でした。それが成長するにつれ、読む量が減っていき、大人になった今ではまったくと言っていいほど読みません。20代の頃は時々気が向くと集中して読んだりしたのに、今じゃ、あのコマ割りと絵を見てるだけでなんか疲れてしまう・・・。イヤね、年とるって。
でもマンガって偉大ですよね。子供がマンガから受ける影響、マンガで初めて得る知識ってすごい量だと思うんです。私もたくさんのことをマンガで教わりました。
ということで!!今日は私が子供の頃に影響を受けたマンガをズラズラッと羅列してみたいと思いますー。では行ってみよう!
「エースをねらえ!」
これは、うんと小さい頃、テレビアニメを一生懸命見てました。絵本みたいなレコードも買ってもらったなぁ。高校生のときに、仲良しグループの間で昔のマンガを回し読みするのが流行り、「エースをねらえ!」のコミックも誰かが家から持ってきてくれて読みました。面白かった!
途中であの
宗像コーチが病に死すんだけど、臨終の瞬間、
岡ひろみは何も知らずに海外に旅立つんですよね。病院のベッドに横たわった宗像コーチが死ぬ間際に
「岡、エースをねらえ!」と心で呟いて息絶えるシーンは号泣モノでした・・・。
「キャンディ・キャンディ」
これはね、子供はみんなハマってましたよね。テレビアニメで。テレビのキャンディって全然可愛くないのよね。
後から原作のマンガがあると知って、そっちの方に夢中になりました。当時一緒に暮らしていた祖父が「キャンディ」の5巻を買ってきてくれたのが、私の初めてのコミック所有体験でした。
これも高校のときに仲間うちでリバイバルヒット。
テリー派と
アルバートさん派に分かれましたね。私はアルバートさん派でした。ナイーブな不良少年より大人の男の包容力に惹かれた17歳だったわけよ・・・。
ステアが戦死するシーンは泣きのポイントではないでしょうか。でもいま考えると、
キャンディって結構うざいキャラのような気もするわ・・・。
「はいからさんが通る」
「キャンディ」に飽きはじめた頃に飛びついたのが「はいからさん」。これもアニメが先でした。
日本の昔を題材にした設定がなんといっても小さな乙女心を鷲摑み。
女の子って大正時代とか明治時代のロマン、っていうのがなぜか好きじゃありませんこと?
袴にブーツ、頭におっきなリボンというスタイルがもう素敵で素敵で。それにこのマンガ、出てくる男性陣がなぜか全員超美形、といういかにも都合のいい少女漫画の王道。
少尉かっこよかったっすよねー!
ちなみに「キャンディ」と非常に内容が被っているのがこのマンガの特徴で、
「記憶喪失」というものについて知ったのも「キャンディ」と「はいからさん」から。「はいからさん」は関東大震災についても結構詳しく教えてくれる、ためになるマンガです。
同じ大和和紀さんの作品で、明治時代を舞台にした
「ヨコハマ物語」も好きでした。
「ベルサイユのばら」
これは
マリー・アントワネットという人と、フランス革命について教えてくれたマンガ。(でもよくわかんなかったけど)とりあえずなんでもいいんですね。昔のフランスという非常にロマンティシズムあふれる華やかな世界が少女の心をこれまたガバッと鷲摑み。(こればっか)
結構ショッキングな描写も多くて、アントワネットが恐怖のあまり一夜で白髪になったというエピソード(嘘らしいですね)とか、あとやっぱり
ギロチンの衝撃はすごかったです。小学生には刺激が強かったわ。実話というのが、余計に怖かった。
ところで私は
アンドレが嫌いでした。
オスカルおたくみたいでウザイから。
この作品もアニメになりましたよね。たしか実写で映画化もされてたはずです。
「エイリアン通り」
なんか突然テイストが違いますが。(笑)
これは年上のお友達がはまっていたのを、真似して読み始めた感じでした。超美形で天才の
シャールのかっこよさと、カリフォルニアのオシャレで気どらないライフスタイルの目新しさ、そして80年代のトレンドが丁寧に描き込まれた絵柄の可愛らしさに飛びついたものです。このマンガが何をテーマにしていて何を言いたいのか、とかそんなことは子供なので全然分からなかったんですけど、背伸びしながら読んでいた記憶があります。
これも大人になって読み返す機会があったんだけど、シャールの心の成長物語になってたのかー、と初めて知りました。(笑)
他にも
「生徒諸君!」とか友達に借りて読みまくりました。あれも結構ショッキングな展開が途中にあって、少女だった私は激しく動揺したものでした。夜道歩くの、怖かったもんなー。
それから
「ガラスの仮面」。一時的に女優に憧れた女子も多かったことでしょう。
主人公の北島マヤの天才的な演技は手に汗握る興奮を味わわせてくれました。なんたって、演技のために泥まんじゅうまで食べるからね。ビョーキになるって。
昔のマンガってテーマが壮大で、主人公がみんな仕事やら恋愛に命がけで、かなりハードな障害もあったりして、読んでても思わず力んじゃいそうな大作が多かったですね。ベタだけど。
たまには昔のマンガでも読み返して、熱い血潮を蘇らせてみたほうがいいかしら。なんか最近侘び寂びだから、あたし。