皆様、大変ご無沙汰しておりました。お元気でいらっしゃいますか?
ブログを休止して数ヶ月たちましたが、最近なんとなく落ち着いてきまして、そんな折、故
ヒース・レジャーの怪演が評判の
「ダークナイト」を見てきたものですから、「いやーこりゃブログに書いとかないといかん内容だなー」と思い立ち、気まぐれに復活してみました。おほほ。いいんでしょうか、こんなで。
前作の
「バットマン・ビギンズ」が好きな作品だったので、続編も何気に期待して待ってました!巷での評判通り、作品そのものはより深みとダークさを増してスケールアップ、アクションシーンもすさまじいばかり!(カーチェイスとかあまりにすさまじくて、途中で何がどうなってるのか分からなくなる私・・・ガーン)作品全体に何か底知れない恐怖と悲しみが行き渡っていて、見終わった後はすぐさま「えーん、この先どうなるの~~?」と、続編が待ち遠しくなってしまいました。
詳しい内容やレビューは、既に他のブロガーさん方が素晴らしい文章をお書きになってるので、あえて書きません。(決して面倒くさいわけではない)
なので、私らしく(?)見ていて感じた内容を、下記に箇条書きにてまとめたいと思います。さあ、いってみよう!(若干ネタバレ含みます。お気をつけください)
☆ クリスチャン・ベールはいい俳優になった。地味ながら風格さえ感じる。グッジョブ!
☆ マイケル・ケインは相変らず素敵。ジジコンの私を悩殺。
☆ かつて「日本一のゲイリー・オールドマン好き」を自認した私。若干おじいちゃんぽくなったゲイリーに悲哀を感じつつ、出番が多くてニンマリ。
☆ そして一昔前なら、ジョーカー役は絶対ゲイリーが候補に挙がったであろうに、こんなに善良な警官役で活躍するなんて、時代の移り変わりを感じるわ~・・・(感涙)
☆ 冒頭の銀行のシーンで、イケてる脇役ウィリアム・フィッチナーさん(「アルマゲドン」のシャープ大佐だよ)が出ていたので、一人内心小躍り♪
☆ 香港企業の社長役の俳優が、どう見ても凄腕に見えないので困った。
☆ 香港のシーンで、急に「インファナル・アフェア」が見たくなって困った。
☆ ジュリア・ロバーツの兄貴が悪い人の役で出ていてちょっとびっくり。
☆ レイチェル役がトム・クルーズの嫁からジェイク・ギレンホールの姉に代わったが、あまり影響ない感じがすることに驚いた。
☆ 検事役アーロン・エッカート。あの目と顎のせいで、私にはどうしてもそんな正義の味方のヒーローには見えない。と思ってたらターミネーター化。お似合い。
☆ ジョーカー役ヒース・レジャーの怪演は、出てくるだけで妙に心拍数が上がる怖さ。スゴイ。(「ブロークバック・マウンテン」でモゴモゴ喋りながら苦悩していたゲイのカウボーイと同一人物とは、到底思えない)
☆ しかし、ジョーカーのメイクがすごくて、一体誰が演じてるのかさっぱり分からない。
☆ 誰が演じてるのか分からないようなメイクやマスク(←バットマン)は、果たして俳優にとってプラスなのか?と悩むこと小一時間。
☆ でもまあ、誰だかわかんないほど原型をとどめないメイクやマスクでも、全体の雰囲気で迫力を出せるのだから、やっぱり一流の俳優はすごいんだなと納得すること小一時間。
☆ そしてあの厚化粧をしながらも一目で誰だか分かった、前ジョーカー役のジャック・ニコルソンは、やはり相当顔が濃いのだなと、しみじみ思うこと小一時間。
☆ ヒース演じるジョーカーが女装姿を披露するシーンがあるが、あれはノーラン監督渾身のサービス映像なのか?ガニマタでフラフラ出てくるナー○姿のジョーカー、3歳児ならトラウマ間違いなし。
☆ 「あれ?ジョーカー役ってマーク・ハミルが演じる噂もなかったっけ?」とふと思い出し、もし実現していたらどんな恐ろしいことになっていたのかと震え上がること小一時間。
☆ マーク・ハミル繋がりで愛しのハリソン・フォードを思い出し、「そーいや夏休みの目玉だったはずのインディは、なんでこんなに失速してるんだ?」と悲しくなること小一時間。インディ~!アイラブユー!!
とまあ、私の感想はこんな感じでしょうか。
紳士服メーカーのモデルに抜擢したいクリスチャン・ベール
以前、まだ
ヒース・レジャーが亡くなる前、ネットで映画ニュースを見ていたら、このジョーカー役にのめりこみすぎて、ヒースが精神的にかなり参ってるという記事があったんですね。そのときの私は、ジョーカーっていうと
ジャック・ニコルソンのおバカノーテンキキャラしか浮かばなかったので、「一体全体、あの役でどうやったらそんなに精神的に参るのさ」と不思議に思ったのでした。ですが、こうして
「ダークナイト」を見てみると、ヒースがジョーカー役に魂をもっていかれてしまったのも頷けます。役者って怖い職業ですね。超えてはいけない一線を超えちゃったのかな・・・なんて複雑な思いを抱きました。
見ていてふと思いだしたのが、
「ブラック・レイン」の
松田優作氏。彼も死を目前にして、鬼気迫る演技で圧倒してくれたなぁ・・・なんて。
それにしても、ジョーカーちょっとオールマイティーすぎませんか?遠隔操作得意すぎるしさー、あんた何者よ。それになんでいつもメイクがはげかかってるんでしょうね。崩れそうで崩れない絶妙なメイク。無精ひげのように見せて実は絶妙な計算をしてるイチローみたいな狙いでしょうか。
ドライブ中ちょっと爽やかなジョーカー
ラストでバットマンが選んだ道に、ちょっと私の目頭は熱くなってしまいました。
ああ・・・やはりあなたは「闇の騎士」。決して日の目を見ることなく、すべてを背負って闇の中を走り続けるのね・・・。こういう孤独な男に女は弱いのよね・・・。なんつって。
というわけで、おなかいっぱいになること間違いなしの「ダークナイト」。満喫しました。そして見終わった後、「そういや前作で
渡辺謙が出てたのはなんでだったんだっけ?」と遠い昔に思いを馳せた私なのでした。
かつての私の愛人ゲイリーも早や50歳。いろんな意味で泣ける・・・