この前、ふと思ったのですが、
ブラッド・ピットって、女子より男子に人気がありませんか?
・・・・私の周辺だけでしょうか。なんかそんな気がするんですよ。
だって、ブラピといえば、もう随分前から「イイ男」「セクシー」と言われ続けた人気スターですよ。なのになのに。思い返してみると私、
「ブラピが好き♪」と言ってる女性に、いまだかつて会ったことがないんですよ!かく言う私も、ブラピがものすごいブレイクした頃から、
「私、ブラピは全然興味ないけど、でもやっぱり映画で見てクラッときてファンになっちゃったらどうしよう・・・」と余計な心配をしつつ、彼の出演作品を何本か見たものです。・・・ええ、まさに余計な心配でした。見ている間も、見終わっても、全然まったくクラッときませんでした、ハイ。
カッコイイのはよく分かります。キレイだとも思うし、イイ男なのも十分分かる。嫌いじゃないんですよ。でも何かこう、食指が動かないというか・・・(私ってこればっか)、グッと引っかかるものを感じなかったわけです。今まで一度も。でもそれって単なる個人の趣味であり、他の女性たちにはきっとフェロモンがダイレクトに効果を発揮しているのだろうなぁと。
でも、最近思ったんですよ。思い返してみても、あんまりブラピファンだという女性に出会ったことがないなぁ、と。そしてむしろ、
若い男性で「ブラピが好きだ」と宣言している人が意外と多かったのです。これはどういうこと?!
面白いのは、「ブラピが好き」という男子を見ていると、「ああ、なるほどなぁ」と頷けるものがあるということです。別にその人がブラピを真似しているとか、意識したスタイルにしているわけじゃないんだけど(もちろん似てるわけでもない)、なんかこう、
「この人がブラピを好きだというのは、分かる気がする・・・」という、それなりのムードがあるわけです。「似てる」ということと、「通じるものがある」というのは意味が違いますよね。(だって、イチローはブラピに似てると言われるけど、イチローとブラピの持ってる「雰囲気」は全然違うし。)
似てるわけじゃないんだけど、「この人がブラピに憧れるのは非常に分かりやすい」と思わせるもの。そういう何かが、たしかにあるような気がしたのです。
あるときは、
「トム・クルーズが好きだ!」という男子に会いました。彼はやっぱり「ああ、トムを好きだというのは分かる気がするなぁ」というムードの持ち主でした。ブラピ好き男子がわりとオシャレに拘りそうなタイプなら、トム好きはもう少し体育界系で、いい意味の単純さを持ってる雰囲気。
あと、日本人だと
福山雅治好きな男子も多いですね。アレはなんでしょうね?「アイツ、かっこいいよ」と福山さんを支持する男子、結構多いですよね。甘いルックスにくだけたエロトーク、そして低音ボイス、これがいいのでしょうか。
ちなみに
織田裕二さんも男子人気が高い気がします。以前、「織田裕二はカッコイイ!」と熱弁を振るっていた男子がいたので、
「織田裕二ってホ○なの?」と、たまに耳にする某噂を私が口にしたところ、その男子はもんのすごーい勢いで
「ぜったいぜーったい違う!ぜっっったい信じない!!!」と猛反論されてしまいました。まるで彼の神聖な領域を私が汚したかのような猛抗議でした。崇拝していたのでしょうか。
同性のスターで誰が好きか、というのは意外とその人の本質が表れるような気がします。
随分前に
齋藤薫さんの雑誌のエッセイで読んだことがあるのですが、
女性に好きな芸能人を尋ねると、女は大抵自分と雰囲気が似たタイプを挙げるのだそうです。それを読んだあと、周りの友人たちを観察していましたが、なるほど、ズバリそんな感じでした。
茶髪で派手めなファッションが好きな友人は
「飯島直子が可愛い」と言い、おっとりしたナチュラル系の友人は
「竹内結子が可愛い」と言いました。背が高くて飾らない雰囲気が魅力の友人は
「江角マキコがイイ」と言い、清楚な感じの奥様は
「黒木瞳って可愛いよね~」と言いました。
どれも数年前の話であり、芸能人は時とともにルックスも雰囲気もライフスタイルも激変するので、その時限定の話ではあるのですが。(竹内結子さんなんて、昔と随分イメージ変わった気もするし)
もちろん自分とは正反対だからこそ、完全なる「憧れ」として好きになる場合もあります。
たとえば、私が
「モニカ・ベルッチって素敵だわー!」というのは、もう自分とは何億光年も離れたところにいる美貌とセクシャリティを持った女優さんだからこそ、嫉妬も何も感じようがないという部分で憧れてるわけです。(モニカの場合、旦那がヴァンサン・カッセルだというのもかなり大きいが)
でも、以前に私がこのブログの過去記事で
キーラ・ナイトレイと
スカーレット・ヨハンソンの確執について書いたとき、私がキーラ派であるのに対し、コメントをいただいたブロガー友達の皆さんの大半はスカーレット派でした。あのとき、「何故私はキーラのほうが好きなんだろう?」と考えたら、単純な顔立ちの好みに加え、キーラのスレンダーな体型が、スカーレットの豊満な体型よりも自分にとっては親近感を感じるものだからだと気付きました。(いや、ホントは私だって豊満になりたい・・・・)
自分に通じるムードを持つスター、もしくは頑張れば少しは雰囲気を真似できそうなスター。そういった、何か共通の匂いを感じさせるスターに、人は親近感を覚え、憧れるのかもしれません。それは裏返してみれば、自己投影、自己愛の表れなのかしら?!なんて深読みしてみたり。
たとえば、少女時代の私は、
「明菜ちゃん」ではなくて
「聖子ちゃん」派でした。
6、7年前、「可愛いと思う芸能人は誰?」と聞かれると、
「大塚寧々と松嶋菜々子」と答えていました。あ、言っときますけど、私が寧々ちゃんとか菜々子さんに似てるとかそういうことは、まっっっっ・・・・・たくありませんから!!(殴らないでね)
そういうことではなくて(笑)、私が「こういう雰囲気の女性はキレイで魅力的だなー」と思う、分かりやすいアイコンとして彼女たちがいたわけです(当時ね、当時)。そしてそこには当然、自分が目指したい方向とか、こういう雰囲気なら取り入れやすいかもしれない、という無意識の計算もあったかもしれないのです。
逆に、実際に誰かから「あなたって誰々に似てるわね」と別のスターの名前を言われても、その人を真似したいとは思わない。憧れ、真似てみたいと思うのは、やはり自分に似ている人ではなくて、似てないんだけど手を伸ばすと少し通じるものがありそうな、という絶妙な位置にいる人物だったりするのではないでしょうか。
キムタクが何故あれほど国民的人気を得たのか。それは男性からの支持が意外に高かったから。そして何故男性がキムタクを認めたかといえば、彼の身長が低かったから、と言っていたのは、たしか美輪明宏さん。あれで背が高かったら、同性の反発を買ってここまで人気は出なかっただろうと。・・・なんだか分かる気がします。
そんなことを考えていたら、人に
「同性のスターで誰が好き?」と尋ねるのが楽しくなってきました(笑)。皆さんも周りの人に聞いてみてください。大体、その人本人になんとなーく通じるものがあるスターを挙げるのが分かると思います。「ああ、この人はああいう雰囲気の人に自己投影してるんだな」というのが、なんとなーく見えてきて、面白いですよ。あ、でも真逆なタイプを言う場合もあるから、それはそれで。
えーと、つまりですね。私が
藤原紀香にまったく興味が湧かない、というのもそれで証明できるというお話なわけです、ハイ。どうも失礼しました(笑)。