ある人の書いた文字、要するに
「筆跡」を見て、「へー、意外!」と思うことが時々あります。
あっけらかんとして怖いもの知らず風に見える人の書いた「字」が、ネズミのように小っこくてコチョコチョしているのを見て、なんだか見てはいけない本質を見てしまったような気になったり。
逆に周囲の空気を読まずに傍若無人な振る舞いでヒンシュクを買いがちな人が、お習字の先生みたいにキレイで達者な「字」を書いていて、びっくりしたり。
なんとなく、「字」というのはその人の内面が表れるような気がして、表面的に受けるその人の印象と文字があまりに違うと、「ん?この人の本質は意外と・・・」なんてついつい深読みしたくなる私。(ちなみに私の字は、わりと大きめで若干荒っぽいかも・・・笑)
以前、友人が好意を持っている男性について語るとき、
「彼の筆跡がとても好きだ」と言っていたことがあります。彼の書く字に色気を感じていたらしいのです。そして、その感覚は女性としてなんとく分かるな~と私は思ったものです。ちなみにその彼の字を私も見せてもらったのだけど、男性にしてはすんなりとしたスマートな筆跡でした。
「ほー。彼女はこういう字に色気を感じるのだな」と思い、人間というのは(女というのは)、
人それぞれ面白いところに「色気」を読み取る生き物なんだなーと、つくづく感じたのでした。
「色気」って不思議ですよね。でもすっごい大事なものだと思うんです。
私、「色気」って言葉、大好きなんです!!(縁がないから)
これは以前から私もしょっちゅう言っていることで、このブログにも書いたことがあるような気がするけれど、例えば
男性の腕時計。これに色気を感じる女性って意外に多いですよね?!
袖口からチラッと覗いた腕時計が、不意に
「意外な色気」として目に飛び込んでくることがある。いつもじゃないけど(笑)。
それは、ステンレス製のものの時もあれば、革ベルトの時もあり、何がどうだとかは一概には言えないんだけど。革ベルトでも、その色に「ハッ」としたりすることもあるから、自分でも何が
「色気反応センサー」にヒットしているのかさっぱりわからない。
こういうこともあります。机の上にたまたま置いてあった誰かの腕時計を見て、
「あ、この時計ちょっとオシャレ。誰だろう、こんな時計してるのは」とちょっと気になって、後で持ち主が分かって、「あー・・・・なるほど」なんて納得したり。「ふむふむ、この人なら似合うな」と思えればいいけど、「ええーー!あなたには似合わないでしょー!」ということもなきにしもあらずですが(笑)。
ワイシャツの背中のパリッとした風合いに爽やかな色気を感じることもあれば、Tシャツ一枚にグッとくることもあるのだから、女って複雑ですよね。
と、思ったけど・・・多分男性も一緒よね?(笑)
昔、女性社員に制服がなくて私服で働く会社に所属していた男性が、別の会社に出向になり、そこでは女性社員が制服を着ているのを見て、
「女の子の制服が色っぽいんだよ~」と嬉しそうに語っていたのです。が、しばらくしてその光景も見慣れ、また元の会社に戻ったところ、私服で働く女性たちを見て、
「私服って色っぽいよな~」と言ったとか(なんでもいいんか。笑)。
ていうことは、要するにアレですね。
「意外性」こそ「色気」につながるということなんですかね?
そうだとすると、やっぱり「色気」って計算して出そうとしても簡単に出るものではないのだろうなぁ。たぶん本人が気付いていないときこそ、「意外な色気」は匂い立つ、そういうことなのかも。
ちなみに最近私が感じた
「意外な色気」ですが・・・。
人の出入りの激しい場所でのこと。玄関先には常にいろんな人の脱いだ靴があり、私もすぐそこから出るつもりだったので、わりと無造作に靴を脱いでおりました(と言っても、決して脱ぎ散らかしたわけではなくて、ごく普通に置いておいた)。
たまたまある男性が、外へ出て行こうとして自分の靴を履こうとしたとき、そこに私の靴がぽつんと残されているのを目にしたのです。
次の瞬間、彼は私の靴をそっと手に取って、丁寧に端っこに揃えて置きなおしてくれていました。(言い訳がましいけど、本当に脱ぎ散らかしてたわけじゃないから!笑)しかもそのとき、その顔にちょっぴり微笑みが浮かんでいたのです。
少し離れた場所でそれを目撃してしまった私は、「ひえー!私ってそんなに汚い脱ぎ方してた?!男の人に直されるなんて恥ずかしいー!!」と慌てたのと同時に、思いがけないところで思いがけない人に、自分の靴を触れられたことに不思議な感覚を抱いてしまいました。それは、その男性の「意外な色気」を見たような感覚。たぶんその時の彼の手付き、そして表情が、私にとっては「意外」だったんでしょうね。
で、だからどうということもないのだけれど、人間が「色気」を感じるメカニズムって、本当にワケが分からないわ~、予測できないわ~と、我ながら苦笑いしてしまったのでした。
うーーむ。私も「意外な色気」を醸し出して、意外な人達をノックアウトしてみたいものだわ!!