ども。風邪による発熱で寝込んだものの不死鳥のように素早く復活!と思ったら花粉による鼻グズグズでティッシュ大魔王に!と思ったらアカデミー賞が発表になり「ディパーテッド」の作品賞受賞に唖然ボー然の紅玉です。皆様いかがお過ごしですか?
さて。前置きはこのへんにしておいて。
「星座シリーズ」です!
ダラダラと続けてまいりました「星座シリーズ」。自分で自分の首を絞めつつある思いのなか、中断したり復活したりで、ついに最終回を迎えました。やったー!もうこれで本当に星座シリーズは終わりにします。素人がシリーズものに手を出すとこんなに大変なのね、ということが今回身に染みて分かりました。えへ。
独りよがりのつたないこのシリーズを読んでくださっていた皆様、本当に本当にありがとうございます!
とういわけで、ついにラスト、締めくくりは
魚座です。ロマンチストの芸術家肌、情が深くて器用な夢追い人の魚座には、どんな有名人がいるのでしょうか?
☆ 魚座の有名人(アジア編)☆
・飛鳥涼 ・大沢たかお ・奥田瑛二 ・柏原崇 ・川崎麻世 ・熊川哲也 ・桑田圭祐
・コロッケ ・桜井和寿 ・竹中直人 ・田原俊彦 ・豊川悦司 ・柳沢慎吾
・チャン・ドンゴン
・相田翔子 ・秋吉久美子 ・浅野温子 ・飯島直子 ・稲森いずみ ・戸田菜穂 ・富田靖子
・中村江里子 ・中山美穂 ・藤谷美和子 ・松田聖子 ・吉永小百合 ・ビビアン・スー
やっぱり「ウルウル系」の人が多いなあ。「ウルウル系」って何だよって言われると困るんですが、なんかみんな
潤んだ眼で異性をじっと見つめるのが得意そうだ(笑)。
男性の魚座というのは、とにかく
ミュージシャンと物真似などが得意なタレントが多いというのは以前からよく言われていることです。もともと水の星座って感受性が強くて人への共感度が高いぶん、
いい意味で陶酔型のところがあると思うので、音楽や物真似など、自分で作り上げた世界で「なりきる」スタイルには魚座はドンピシャなのかもしれません。
あと男性陣は、やはり
恋愛体質の人が多そう(笑)。悪気なく多情になっちゃうタイプかもしれません。ナルシスティックな雰囲気があるけど、魚座のそれは、天秤座のナルシシズムとはちょっとベクトルが違う感じ。天秤座ってどこかクールなんですよ。極端に言えば、自分がかっこいいと思えるスタイルに拘る自己中心型というか(イチローとかね)。でも魚座男性のナルシシズムって、もうちょっとこう、女性に対して「僕を見て!」という甘いシグナルがあるような気がします。でもこれ、あくまで魚座のスターを見てのイメージですので、現実の魚座男性はまた違うと思いますけどね(笑)。
女性陣も分かりやすいですね。幾つになっても
「女の可愛らしさ」を天然の武器として持ち合わせてるタイプ。ほわ~んとしている少女っぽさが残ってる人も多い星座です。で、やっぱり恋多き人たち(笑)。基本的に水の星座は人とくっついてるのが大好きなタイプが多く、「共感」ということをとても重視する傾向がある気がするので、それが魚座の場合特に強く出る感じがします。とにかく「老けにくい」タイプであり、男にしろ女にしろ、
「少年ぽさ」「少女性」が一番残る星座だと個人的には思っています。でもだからと言って、ウブだと思ったら大間違い(笑)。ある種の魔性ですからね、この人達は。同性としては手強いライバルになる危険性大かもしれません。ひえ~~。でもうらやましい。
他にも、魚座というと
「寅さん」の渥美清さんもそう。あと、作詞家、詩人として絶大な人気を誇った
銀色夏生さんも魚座なんです。そんな感じでしょう?!
他の文化人・有名人では
赤川次郎、
池田満寿夫、
岡本太郎、
長嶋茂雄、
水木しげるさん等がいらっしゃいます。やっぱり多才な星座ですよね。
☆ 魚座シネマ この一本!☆
魚座の映画監督といえば、
ベルナルド・ベルトルッチ。巨匠です、ども!
ベルトルッチというと、
「ラストタンゴ・イン・パリ」のもったりしたヌード画像が頭に浮かぶ私ってどうなんでしょうか。ちゃんと見てないんですけど。あとはやっぱり
「ラスト・エンペラー」ですかねぇ。
有名な作品がたくさんありますが、私の中で心に残っているのはやはり
「シェルタリング・スカイ」ですね。これって、故・
淀川長治先生が大絶賛していた作品ですよね。
これもかなり若い頃に見たので、正直本当に意図されているテーマを読み取れたのかどうか、自信がありません。長年連れ添って倦怠期にある夫婦が、砂漠を旅しながら心の隙間を埋めようとしてなかなか埋められず、でも途中で夫のほうが病に倒れて死んでしまうことで、残された妻がいかに夫を愛していたか、その喪失がどれほど彼女の心を殺してしまうかが描き出されていた作品でした。その空虚な痛みがあまりに果てしなくて、見ていて呆然とした思い出があります。ラストシーンなんて、空ろな悲しみがヒシヒシ伝わってきて、辛かったなぁ。「愛って・・・何?!愛って・・・すごくない?!」と、若かりし私は頭を抱えてしまったものよ。「愛」というものをこうも真っ向から向き合って深遠に描こうとするベルトルッチ監督が魚座っていうのは非常に説得力がありますね。
あと、ベルトルッチの作品ですごく印象に残っているのが、
「シャンドライの恋」。これ、とりあえず主人公がおもらしするシーンにびっくらこいたんですが(笑)。
ストーリーは、主人公のアフリカ人女性シャンドライが、投獄された夫を待ちながら白人のピアニストの家で家政婦の仕事をするんだけれど、ピアニストが彼女を愛するようになってしまうんですよね。でも彼女は人妻だから自分の思いは叶わない。ピアニストは愛する彼女を救うため=彼女の夫を助けるために、自分が代償を払おうとする。いわば「無償の愛」がテーマなのです。そのピアニストの行動を知ったシャンドライは激しく心を揺り動かされ、その愛の大きさに目覚めてしまいます。
ラストシーンは、これまた答がはっきり出ない。彼女がどちらの道を選ぶのか、分からないまま画面は暗転するんですよね~~。くー、どうするんだ、オイ!自分だったらどうするだろう、と見終わった後しばし考え込んじゃいました。私なら、間違いなくピアニストの方に走るわね(笑)。
静かな情感が残る作品で、私はすごく好きです。これを見たとき、「さすがベルトルッチ、愛の究極を求め続けて伊達にジイサンになったわけじゃないのう」と感心しました。(←激しく偉そうなこの態度はなんだ)やはり魚座は愛の星座なんですね。
意外なところでは、
「羊たちの沈黙」の
ジョナサン・デミ監督も魚座です。この人が
「ハンニバル」の監督を断って、
リドリー・スコット(射手座)にお鉢が回ってきたのも興味深い展開ですよね。
続編でありながら、かなりテイストの違う作品に仕上がっているのは、主役が交代しただけじゃなくて、監督が変わったせいも大有りだと思う私ですが、いかがなものでしょうか。
☆ 魚座の小説家 ☆
魚座の作家で有名な方だと、
大沢在昌さん。ですが、実は申し訳ないことに私、大沢さんの作品は1作くらいしか読んだ事がないので、あれこれと語れないのです。うう、ごめんなさい。
で、他の魚座の作家さんを探したら、まさにピッタリな方がいらっしゃいました!
宮本輝さんです~。
宮本輝さんは、もう今更私が書くことなど何もない、超有名な大作家さんですね。
「青が散る」「優駿」など映像化された作品も数知れず。私も何作か読みましたが、特に印象に残っているのが、学生の頃に親の本棚で見つけて読んだ
「錦繍(きんしゅう)」。これは昔別れた元夫婦が、偶然ある場所で再会し、それから手紙を送りあって互いの思いを通わせていく話だったと思います。何分、読んだのが相当昔なのであまりクリアに覚えていないのですが、読んでいてとにかく、人の心の悲しさとかせつなさとか、単純には分かり合えないもどかしさとか、感情が襞のように幾重にも重なっていく様に心を打たれた記憶があります。
しかーし。私が今回ここで紹介したい宮本作品は、この手のたおやかで繊細でどこか香り高い静かなイメージの作品とはちょっと異なるのだ!むふふ。
あえて私はここに取り上げたい。そう、
「焚火の終わり」を!!
これはですね、「え!宮本輝ってこんなの書いちゃうの?!きゃ!いや~ん!」とドキドキしてしまう描写が出てくる、結構エッチな小説です!イヒ。幼馴染みのような関係の男女が、実はもしかしたら兄妹かもしれないという疑惑を抱きつつ、いや、たぶんそうだろうと覚悟しつつ愛し合ってしまうという、まあようするに世間で言うところの「近親相姦」「禁断の関係」を扱ったストーリーなのです。もちろん、そういうシーンばっかりやたらめったら出てくるエロ小説ではないので、ご安心を。
二人が実の兄妹なのかどうなのか、はっきりとした答えを明示しないまま、たとえそうでもこれだけ互いに通じ合う相手は他にいないんだからもう仕方ないじゃない、という潔い覚悟を抱いて自分たちなりの生き方をしていこうとする主人公たちの、見方によっては妙にドライな突き抜け方が、ある種の心地良さを与えてくれます。はっきり言って、ストーリー的に読んで皆が納得する終わり方ではないのだけれど、この小説に漂っているいやらしすぎない濃密さが私は結構好きで、でも「こんなの読んでるの人にバレるの、ちょっと恥ずかしいかも」というドキドキ感もあり、なかなか独特な小説だと思っています。
変な言い方ですが、昔から「近親相姦」という題材って、なぜか「究極の愛情の形態」というイメージがありませんか?そこに濃密な秘め事的匂いを想像してしまい、普通の恋愛よりもどこか「純度が高い」ような、それでいて「いけないんだー!」と責めたくなるような、なんともいえないタブーを感じ取ってしまう。そもそも濃度の高い恋愛っていうのは、どこかに「禁断」の匂いが漂うものだし。でもそこにただの下世話なエロではなくて、ちゃんと息遣いのある生々しさと、人としての誇り高さを描き出す宮本さんの文章って、やっぱりすごいなと思います。って、たぶん私が言ってること相当ちんぷんかんぷんの的外れだと思うんですが(宮本さんのファンの方に怒られる~~)。
いずれにせよ、このロマンチシズムの王道は、魚座ならではだと私は思いますねー。
魚座の花は、
スミレ。可憐で清らかで、ひっそりと大地に咲くスミレ。愛らしいですね。まさに永遠の少女のようだわ・・・。
というわけで、星座シリーズ完結です。ありがとうございました!