大都会東京で颯爽と働きつつ、カワイイ女の本音も吐露する、
和製「ブリジット・ジョーンズの日記」こと
「東京なでしこ」のbridget88さんから
「お題バトン」をいただきました。ブリちゃん、ありがとー!
このお題バトンは、『 』の中に入るお題が、あらかじめ決められて回ってきます。質問形式は決められているんだけど、お題はバトンを託すたびに毎回変わるそうです。私に回ってきたお題は、ズバリ
『松田聖子』。すごいでしょ。お題が『松田聖子』ですのよ。さすが
「お聖子様同盟」会長のbridgetさんです。
えー、私も一応「お聖子様同盟」会員に認定していただいてるようで、大変光栄なのです。が、実はワタクシ現役聖子ファンではありません。(そのへんの詳細については、
過去記事でも触れております。)聖子さんがデビューした1980年、当時小学生だった私はいきなりファンになり、80年代の思春期の甘酸っぱ~い季節を、聖子さんのスイートボイスとともに過ごしてきた
「元ファン」なのです。ルックスも憧れたけれど、何より私は彼女の歌の世界に惹かれておりました。90年代以降の「松田聖子」には残念ながら興味がほとんど湧かないのが正直なところですが、それでもやはり「スター・松田聖子」は私に多大な影響を与えた歌姫として心の奥に君臨しています。そして今でもたまに、思い出すように80年代の聖子ソングを口ずさんだり聴いてみたりするのです。
というわけで、今回の「お題バトン」は、基本的に私がファンだった
80年代を想定して答えたいと思います!
1、PCもしくは本棚にはいっている『松田聖子』
現在はPCにも本棚にも聖子ちゃんは何も入っとりません(笑)。子どもの頃は、本棚に
「松田聖子大百科」とか
「青いタペストリー」(林真理子がゴーストライターと噂のエッセイ本)なんかがありましたけど。ちなみに「青いタペストリー」は、アルバム
「Canary」を予約して購入したとき、くじ引きで当たってしまったラッキーな品でした。う~ん、取っておけば貴重だったかも。あの頃は予約特典で、毎回レコード屋さんがくじ引きをやってくれて、カレンダーだの生写真(笑)だの、結構いいものをもらえたもんです。
2、いま頭に浮かぶ『松田聖子』
これは曲名で答えていいでしょうかねー。
もうすぐ5月だな~、初夏がやってくるな~なんて思うこのシーズンは、季節先取りで夏っぽいムードの曲が頭に浮かびます。
てなわけで、最近やたら口ずさむのが、
「ピーチ・シャーベット」(アルバム
「ユートピア」収録)と
「Kimono Beat」(アルバム
「ストロベリー・タイム」収録)。近頃は大体お風呂に入りながら、
「まっな~~つのぉ~♪ぷうるの~かえ~りに~~♪」とか、イ~イ気持ちで歌っとります。真夏・・・って先走りすぎの感あり。
「ピーチ・シャーベット」は、プールに行った帰り道に、なかなか誘いをかけてこない彼に対し、「私ってそんなに魅力ないかしら?」とジリジリしている女の子の歌です。瑞々しくって涼しげで、甘くてちょっと色っぽくてコミカル。まさに聖子ワールドなんですよ。ノーテンキなほど明るさ全快の曲調で、全然深刻じゃないし、さらっと軽く歌ってるんだけど、なんだか甘酸っぱ~く心に刻まれる、とんでもない名曲。20年以上経ってるのに、今聴いても「瑞々しい」ってとこがすごいですよね。
そういえば、娘の
SAYAKAちゃんがデビューしたときのグリコのCMで、彼女の歌(パラソルの下の~夏の指定席~♪とかいうやつ)がバックに流れていて、その作曲が「ピーチ・シャーベット」と同じ
杉真理さんだったんですって。で、当時ワイドショーで、同じ杉さん作曲の聖子ママの歌(ピーチ・シャーベット)と、SAYAKAのCM曲を続けて流して聞き比べ、なんてやってました。当たり前だけど「ピーチ・シャーベット」に敵うわけもなく・・・。
「Kimono Beat」は、親の言いつけでお見合いをしている最中の女の子が、心配して様子をこっそり見に来た本命の彼の姿を見つけ、お見合いを抜け出して着物姿のまま彼と海へ逃げ出してしまうという、「おいおい少女漫画か」と突っ込みたくなるようなドラマ仕立ての曲。これ、作曲があの
小室哲哉氏なんですよね。
小室ファミリーでチャカチャカやってた頃より、この頃のほうがよっぽど才能あったんじゃないかと思うんですが。余計なお世話ですね。
この曲、ほんといいんですよー。和洋折衷な曲調がなんともエキゾチックで楽しげで、でもメロディーラインがせつない。詩の内容(
松本隆氏)も、恋愛の一ページを面白がってカラッと軽く描いてるようでいて、
「未来くらい自分の手で選びたい」という明確な意志を告げる強さがある。そして、雨上がりの竹林を彼と駆け抜けて浜辺に飛び出したら、陽射しの中で晴れ着の牡丹の絵柄が風に舞った、なんていう、映像がパーッと眼の前に浮かぶような情景描写。メロディと詩の一体感に、胸がいっぱいになるんです。これはかなり高度な隠れ名曲じゃないでしょうか。
3、最初に出会った『松田聖子』
曲だけだったら、洗顔フォームのCM曲だったデビュー曲
「裸足の季節」。でも誰が歌ってるかはよく知らなくて、その存在が強烈に印象に残ってファンになったのは、やはり
「青い珊瑚礁」でした。学校に行ったら、ある日突然クラスで「松田聖子」が大ブームになっていたんですよ。あれはまさに「ある日突然」っていう感じでしたねぇ・・・。当時テレビドラマの「熱中時代」なんかで水谷豊が人気だったんだけど、なぜかうちのクラスでは
「松田聖子と水谷豊、どっちが好き?」という意味不明な即興アンケートがとられていました。(たしか僅差で水谷豊が勝ったはず。ほんと意味不明)
あとはもうあれよあれよといううちにトップアイドルになっていて、私も流れに呑まれる様にファンになってました。聖子カットに憧れ、でも小学生だから真似できず。とにかく憧れのお姉さんという感じで、テレビやラジオにかじりついてた記憶があります。でも当時からシングル曲よりアルバムの曲のほうに入れ込んでいたかも。
それにしても、聖子さんは「声」が随分変わりましたよね。私は今の歌い方って好きではないんです。水飴みたいにねちっこい気がして。技術が先に出てしまってる感じがするのです。デビュー当時よりはるかに上手ですけどね。
昔、ただ本能と感性だけでスパーンと歌っていた頃のボーカルが大好きでした。
4.特別な思い入れのある『松田聖子』
「WITH YOU」という曲。
たしかベストアルバムのボーナストラック的扱いで収録されていた曲なので、意外と知られていない曲みたいです。
これがもう、ほんと気恥ずかしいほどの少女漫画チックな内容の曲なんですよ。ダンスパーティーで憧れの男の子に誘われるのを、隅っこでじっと待ってる内気な女の子。彼が声をかけてくれるのをひたすら待って、他の男の子の誘いは断り続ける。ね、少女漫画でしょ(笑)。こういう、自分からダイレクトに動けない内気な女の子像っていうのが、10代の頃の自分に重なるのです。成長するにつれ、いざというときは伝えるべきことは伝え、動くべきときは動く!という性格に変わって生きかたがラクになったけど、10代の頃は自分の本音をなかなか出せなくて、好きな男の子にも視線でメッセージを送るのが精一杯なタイプでした(ウブね)。
そういう、弱気な自分がとてもイヤだった。でも上手に立ち回れない。そんなジレンマが、この曲の女の子と通じる気がしてすごく好きな曲でした。実際私の学校ではダンスパーティーなんてなかったけど、本当にこんなことがあったような気がしてくるから不思議(笑)。しかもこの曲の女の子、ただ内気なだけじゃなく、
「こんな可愛い子を放っておくなんてセンスを疑うわ」とか言ってる隠れ自信家(笑)。これがまた「聖子ちゃん」ぽくて最高なんですよ。
大人になってそれなりに社会にもまれ、人付き合いもそこそこ上手くこなせるようになって、内気だった自分が遠い過去になった今でも、この曲を口ずさむと、弱気で自信がもてなかった少女時代の自分を思い出すのです。そしてそのダメさ加減が我ながら結構愛おしかったりするのです。あの時代があったからこそ今の「自分」がある、そう振り返ることができる曲、と言ったらちょっと大袈裟でしょうかね。というか、そういう時代の自分を忘れちゃいけない気がするのです。
こうやって見ると、やはり「松田聖子」という人には、ほんとにお世話になったわな~・・・。
いつまでも「聖子ちゃん」という呼び名の似合う、可愛い女性であり続けてほしいですね。
5.バトンを回す人とそれぞれに対するお題
「聖子ちゃん」からの連想で
『アイドル』でいかがでしょう?
アイドルと言っても、広い意味でとらえていただければ。海外スターでも、昔ファンだった有名人でもいいし。皆さん、自由に想像してくださいませ。(抽象的で返って難しいかしら?)
バトンを渡す方は・・・
☆独特のムードになぜかほんのりと癒される、
「ゆるゆるシネマ感想文」のゆづさん。
☆イケメンアクターの日常は愛と笑いでいっぱい、
「青の時代」の三好さん。
☆シックでセンスのいい映画ブログに憧れます、
「気分はシネマニア」のRuijiさん。
以上のお3方にお願いしたいと思います。もちろんスルーも全然オッケーです!(ていうか、既にこのバトン受け取ったことがあったらごめんなさいです。)